人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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絵本紹介
2021.05.27
長年、子どもの本を出版している、出版社の記念日をお祝いする連載。第3回は今年60周年を迎える、株式会社あすなろ書房さんです。
枠にとらわれることなく、「新しい確かな視点の感じられる本」づくりを出版姿勢として、『木を植えた男』や『おおきな木』、『シャーロットのおくりもの』など、時を超えて読み継がれる名作をたくさん世に送り出している出版社さんです。
あすなろ書房が出版した、世代を超えて愛されるロングセラー絵本です。あなたが読んだことのある絵本はありますか? まだ、読んでいないという方は、ぜひ手に取ってみてください。新しい絵本の扉が開かれることでしょう。
出版社からの内容紹介
フランスの山岳地帯に一人とどまり、何十年もの間黙々と木を植え続け、森を蘇らせた男。その不屈の精神を感動的に綴る物語絵本。
みどころ
男の子はみんなモヒカン、女の子もしっちゃかめっちゃかに結わえた髪で、だれもが同じ形の家に住んでる、ヘンテコな町。
そこに住むウエズレーには、友だちがいない。
だって、みんな同じかっこうをしているのに、ウエズレーだけはそうしない。
ピザもコーラもサッカーも、みんなは大好きなのに、ウエズレーは大嫌い。
でも大丈夫、ウエズレーには得意なこともある。
いじめっ子から逃げるのと、それにちょっとした発明。
そんなウエズレーが、その年の夏休みに自由研究の宿題として作ろうと思い立ったのは――
自分だけの、文明!?
ここはウエズレーの、ウエズレーによる、ウエズレーのための国、「ウエズランディア」!
その新たな文明の歴史は、風によって運ばれた、ある不思議な植物の種からはじまる――
秘密基地やロビンソン・クルーソー。
そんな言葉に胸躍る、すべての人に届けたい作品です!
「自分だけの文明を作る」という壮大なテーマ。
そして、新たな文明の歴史をつむぐ、ウエズレーの発明と工夫の数々。
舞台は自宅の庭だけなのに、無人島での生死を賭けた大冒険にもまったく劣らないワクワクが、この絵本には詰まっています。
誰も持っていない、軽くて柔らかな服。
自分で考えた新しい遊び。
言葉や時間の単位、歴史まで。
ウエズランディアでは、すべてのものをウエズレーが作るのです。
「文明を作る」という奇抜なテーマについて、ただ秘密基地を作る、というだけのことにとどまらず、農耕からはじまり独自の文化を生み出すに至るまでを描いている点がみどころ。
その描写のていねいさが説得力を生み出していて、「なんだか自分でも工夫次第では実現できるんじゃないか?」なんて思わせてくれる楽しさがあります。
さて、ウエズレーは、自分だけの王国で存分に夏を満喫します。
暑い夜には、夜空に新しい星座を描きながらハンモックで眠り、自動で果実を絞る装置で、一日ジュースを飲み放題。
「ウエズランディア」、そこは、究極の自由だけが支配する国――
みどころ
大好きな「じいじ」が突然死んじゃった!死んだらどうなるの?ママに聞いたら「天国へ行くのよ。」パパに聞いたら「土になるんだ。」 なんかぴんと来ないな・・・。と、思っていたら夜になって死んじゃったはずのじいじが僕の部屋にいる。なんで?おばけ? 本によると「この世に忘れ物がある人はおばけになる」と書いてあるよ。じいじ、何か忘れている事があるんじゃないの?二人で一生懸命考えます。忘れていたのは・・・。
「死」がテーマになっているのになんともユニークで愛らしいお話なんです。特におばけになってしまった(!?)じいじの所在なさげな立ち姿が可愛い。こんな絵本なら小さな子供でも一緒に、何となく身近に「死」について考えたりできるかもしれません。大切なこともきちんと描かれてます。そして、私達大人は最後のシーンでじんわり込み上げてきてしまうのです。なんでも作者のK・F・オーカソンは映画の脚本家としても活躍しているとか。さすがです。
出版社からの内容紹介
お絵かきなんて大嫌い! 苦しまぎれに描いたのは、小さな小さな《てん》ひとつ。そのちっぽけな《てん》にかくされた大きな意味を知って、ワシテは変わり始める。 水彩絵の具と紅茶で描かれた、色とりどりの美しい絵本。
出版社からの内容紹介
お人形のくつをはき、マッチ箱の中でねむるまめまめくんは、小さいけれど、なんでもできた。そう、小学校へ行くまでは……。みんなとちょっと違う子にエールをおくる心あたたまるカナダの絵本。
出版社からの内容紹介
知られざるアイヌの昔話。
万物に神が宿ると考えるアイヌの人々。
踊りのすばらしく上手な若者に出会った熊の神は……?
人生に大切なことがたくさんつまった物語!
出版社からの内容紹介
「ぼくたち、似てますね!」
子ねこのサイモンが言うと、トラもライオンも大笑い。
だけど、よーく見てみると、りっぱなひげに長いしっぽ。とがったツメと、暗闇でもよく見える大きな目……。
あれっ?おれたち、もしかして子ねこの仲間だったの?!
思いがけない展開が楽しいユーモアあふれる絵本!
出版社からの内容紹介
突然やってきた不思議な女の子ロサリンド。彼女のおかげで、病弱なひとりぼっちの少年ラーシュ・エリックは…。北欧で読みつがれてきたエルサ・ベスコフの知られざる名作読み物!
みどころ
ねえさんは、いつだって小さないもうとの面倒をみてくれる。
公園で遊んでいる時も、学校に行く時も、
くさはらで散歩をする時だって、ちゃんと危なくないように見てくれている。
それだけじゃない。
なんだって教えてくれる。
お裁縫だって、泣いてしまった時の泣きやみ方だって。
ねえさんは、なんでも知ってるんです。
でも、ある日。
いもうとは、なんだか……。
ゾロトウが描き出すのは「ねえさんといもうと」だけの小さな世界。静かで優しいお話を、酒井駒子さんが咀嚼し、新たな翻訳と絵で表現してくれています。その愛らしさと言ったら……! 読んでいる最中、ずっと幸せな気持ちになってしまっている自分に気がつきます。
それでも、この小さないもうとにとっては切実な瞬間。昨日まで当たり前だと思っていたことが、ある日突然その気持ちに変化が起きるのです。世界の見え方が変わるのです。それって、どんな気持ちなのでしょう。かなしい出来事? さみしい出来事? いえ、答えは絵本の中の彼女の表情にあらわれていますよね。
ねえさんといもうと、ふたりがほんのちょっとだけ一歩前に進むこのお話。些細な出来事ではあるけれど、こんな風にして姉妹の関係は成長していくのでしょうね。姉妹がいる方も、そうでない方も。存分に味わってみてください。
みどころ
真っ赤なりんご。つやつやのりんご。
このまま置いておいたら、りんごはどうなるのでしょう……?
そんな視点から食器棚にりんごをしまったまま、346日にわたって観察しつづけた写真記録絵本です。
0日目の「りんごつるつる」からはじまって、89日目、119日目、じーっと見ているとだんだん……。
151日に「りんごしわしわ」。
207日には内部に汁がたまって「りんごぱんぱん」。
220日には水分が外に出ていくにつれ「りんごしなしな」。
きっとほとんどの人が目にしたことのない、食べられなかったりんごの「その後」、346日という長い旅。
真っ赤でつやつやだったりんごは、最後にどうなるのか!?
種明かしをすると、20個体ほどのりんごを置いておいた結果、ほとんどが原型をとどめずに朽ちていったそうですが、本書のりんごだけは、奇跡的に種まで虫に食べられて「りんごの影」のようになったそうです。
ぜひ実際に手にとって、写真とともにりんごが変わっていく様を見てくださいね。
自然界のふしぎや、考えたことのない未来へ、子どもの好奇心を刺激する写真絵本です。
ヨーロッパの古城や帆船、人体まで、気になるけれど、なかなか内部まで見ることができないものを緻密なイラストと共に紹介してくれる百科図鑑シリーズです。
2020年に改訂リニューアル版が出版されてから、さらに盛り上がりを見せているこのシリーズに、2021年7月以降、新たに2作品「世界のふしぎ断面図鑑」(2021年7月刊行予定)と「モノのできかた図鑑」(2021年9月刊行予定)の仲間入りが決まりました! どんな内容なのか、今から気になりますね。
みどころ
14世紀、ヨーロッパ。
小高い丘の上に建つ石造りの堅牢な城と、そのふもとに広がる城下町。それを遠くからながめる大軍勢。鎧を着込み、馬に乗る騎士たちは槍をかかげ、色とりどりの旗をはためかせています。軍勢に城下町を焼き払われ、領主の守る城へと逃げ込む町民たち。跳ね橋が上がり、水の満ち満ちた堀が敵の侵攻を阻み、城の中と外とでにらみ合う両軍勢。
平穏とはいいがたい情勢ではありますが、さあ、今こそツアーをはじめましょう!
中世ヨーロッパの巨大なお城を、ザクザクと輪切りで大解剖!!
正面の城門塔から始まり、城内を区切る各門をくぐりながら、さらには天守を抜け、裏の通用門まで──
巨大なお城の断面図をのぞきながら、中世のお城にほどこされた数々の工夫と、そこに息づく人々の文化を知ることができます。
舞台となるお城は、なんと戦争のまっ最中。城門では、侵入を試みる敵軍勢との激しい戦いがくり広げられています。読者の『お城ツアー』最初のシーンは城門。城門塔の上では、火矢や投石機といった敵の攻撃に対抗するための突貫工事がバタバタとおこなわれ、門前には、保護を求める民の行列が伸びています。
戦闘がはじまれば、ツアーは城門断面へ。厚い壁の内側では兵士たちが忙しく動き回り、敵に矢を射り、あるいは敵の放った火を消し、必死になって戦っています。お城ツアーが城郭の奥へと進むに従って時間も経過し、やがて戦闘は終わりを迎えます。落ち着きを取り戻した天守の大広間では、豪奢な宴会がひらかれ、そのたもとにある内閣の広場では、人々がレスリングや騎士ごっこに興じる、平和な姿を見ることができます。
ただお城の中を図解するだけにとどまらず、戦争時、平時と状況を変えながら、その時々で人々がどう働き、戦い、あるいは暮らしているのかを知ることができるのがみどころ!
おどくべき緻密さで描き込まれたリアルな線画は、目を凝らして隅から隅までながめているうちに、アッというまに時間が経ってしまいます。チマチマと動き回る人々と、お城の断面は、なんだかアリの巣観察をしているような気分。
イラストだけでなく、解説の情報量もたっぷり! お城の設備やその機能についてはもちろんのこと、お城を中心にした人々の生活や文化についても詳しく解説されているのが特徴です。たとえば、敵を倒すための恐るべき兵器『投石機』。それが平和なときには、イベントにおいてバラの花を観客の頭上へまくために使われていたといいます。パンを焼くときにはお城まで出向いてその設備を使わなくてはならず、家で焼くと罰せられてしまう、だなんて驚きの事実も! 戦争のシーンや、罪人に対する刑罰について解説したページもあり、一部に血なまぐさい描写も含まれている点にはご留意を。
市場があり、訓練施設があり、牢獄があり、裁判所があり──
まるでひとつの街のよう。
中世の王や貴族の暮らした、豪華絢爛な巨大建築を探検!
(堀井拓馬 小説家)
2006年以降、あすなろ書房では「学び」をテーマにした絵本の刊行を重ねてきました。それは、国語や算数といった「学習」ではなく、和の行事やテーブルマナー、オノマトペなど、子どもたちの感性を刺激し、生きる力を育む「知識」の学びです。家族で手に取り、コミュニケーションを深めるきっかけにもオススメの「学び」の絵本シリーズをご紹介します。
出版社からの内容紹介
オノマトペとは、擬音語・擬態語のこと。感じたことや雰囲気を、豊かに表現するのに役立ちます。ほかの国の言葉にくらべて、日本語にはたくさんのオノマトペがあります。家族みんなで楽しく学んでいきましょう。
出版社からの内容紹介
十二支の由来や干支の意味が楽しく学べる知識絵本。12の動物が登場する「十二支」。でも、いったいどうして「12」なのでしょう?そのほか、生まれ年の干支の豆知識も満載です。