「ぼくは いつも おこられる…」、怒られてばかりいる男の子の心の中を描き「涙が止まらない!」と絵本ナビユーザーの間でも大きな話題となっている絵本が『おこだでませんように』。その作者であるくすのき しげのりさんは小学校の先生をされていた経験もあり、他に『ともだちやもんな、ぼくら』、『ふくびき』、『ええところ』など子どもたちの日常の中での小さな心の葛藤を丁寧に描き出した作品を数多く手がけられています。
絵本ナビスタッフ内でもファンの多い、今注目の作家さんなのです。
そのくすのきしげのりさんが、絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!
- おこだでませんように
- 作:くすのき しげのり
- 絵:石井聖岳
- 出版社:小学館
「ぼくは、いつでもおこられる。家でも学校でも…。休み時間に、友だちがなかまはずれにするからなぐったら、先生にしかられた」いつも誤解されて損ばかりしている少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごとは…?
●絵本ナビユーザーさんへのメッセージをいただきました!
─── 絵本ナビをご利用いただいているユーザーさんへのメッセージをお願いします。
絵本ナビのサイトには、一度読むことが出来る作品(全ページためし読み)がたくさんあって、すばらしいと思います。小さなお子さんがいる、図書館が近くにない、行く時間がない方にとって、絵本をみる良い機会だと思うんです。親が良いと思う絵本だけでなく、子どもが良いと思うことに気づいたりするので、絵本ナビをどんどん活用して色んな絵本に出会って欲しいなぁ。図書館にも、実際に行くのは結構大変だと、僕自身が図書館で働いていたのでよけいにそう思うんですよ。
─── 絵本の存在とは
絵本は内容以前に、子どもと親をつなぐ幸せのアイテムですから、読み聞かせで自分のために時間を使ってくれるという子どもの記憶が大切なんです。
図書館でのできごとなんですが、おばあちゃんが「絵本を読み聞かせする標準語のアルバイトの人を紹介してくれ。」と言うんです。理由は、「孫に私が読んで阿波弁がうつったらいかんので。」と。途中で話が変わってもいいので、おばあちゃんが読んであげることに意味があると思うんです。家族がいて、その間に絵本がある。それが出来る力が絵本にはあります。
─── 絵本の良さとは
最近は電子書籍など色んな取り組みがありますが、紙の絵本の良さがあるんですよね。どこをかじっても、よだれをたらしても、落としても大丈夫という(笑)。
もちろんいろんなことに対応していかないといけないと思っていますが、文化として残していきたいですね。
─── ありがとうございました!