バルカン半島に位置し、様々な国の影響を受けてきたブルガリア。その中で伝統を守り続けてきた人々の力強さを紹介します。
バルカン半島に位置し、トルコ、ギリシャ、セルビア、ルーマニアに国境を接する国ブルガリア。ヨーグルトやバラでお馴染みの国の歴史、自然、人々の暮らし、家庭料理、日本人学校、現地の学校、伝統工芸などを紹介する写真絵本。
田舎っぽい雰囲気と美しさ、温かさが感じられる写真が素敵だ。特に家庭料理は、ヨーロッパの中でも割と野菜を多く食べるらしく、健康的なお料理がたくさん。農業や酪農が盛んで、家庭ではふんだんに収穫できた野菜や果物を瓶詰めなどにして、保管している。昔風のてづくりの暮らし、生活の知恵がしっかり伝承され、日常に生かされている。
以前、大相撲で琴欧州という四股名のブルガリア出身の力士がいたが、現地では日本を訪れたブルガリア人女性が相撲を広めようと活動し、2007年(出版時)に15の相撲クラブ、約600人が練習しているという。
オスマントルコの支配、バルカン戦争等、歴史的にも波乱に富んだ国で、いろんな国の影響が見られて興味深い。キリル文字の発祥の地とされていたり、知らないことがいっぱいあって面白かった。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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