小さな機関士さんが運転する小さな汽車は、 毎日、機関士さんのお家から町まで、町からお家まで走っています。
なんだか今日はお客さんがいっぱい乗ってくるような予感がした機関士さん。 「うみべのえき」にとまると、大きなセイウチのおばさんが買い物袋を持って立っています。機関士さんの心配をよそに、セイウチのおばさんはお尻をギュウギュウおしこんで、ピンクの小さな客車に乗りこみました。「もりのえき」にとまると大きなクマのおじさんが、「ジャングルのえき」にとまると今度は大きなゾウのおばさんが・・・・。 大きな大きな重量感たっぷりのお客さんを3匹も乗せた小さな小さな汽車は終点の町の駅へ向かいます。 みなさん、お買い物にきたんですねぇ。 「かいすぎに ごちゅういください。おかえりのにもつは、すくなめに ねがいますよ」 さて、3匹とも機関士さんの約束を守ってくれるのかしら。 この物語はここから全くもって予想のつかない方向にゴロゴロゴロゴロッと転がっていくのです!
大きな動物たちの何とも言えない朗らかな大らかさ! なんてユーモラスでかわいらしいのでしょう。 決して何が起きても、怒らず、驚かず、のんびりゆったりとしている巨大な動物たちの様子に思わず微笑んでしまいます。ラストの壮大で、素晴らしく丸々としたたくさんのものが並んでいる平和な光景がとても素敵です。 丸々としたたくさんのものが、一体何なのか・・・是非絵本を読んでみてくださいね。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
ある朝、駅でちいさなきしゃを待っていたのは、大きなせいうちのおばさん。「大きすぎるよ」ときかんしさんは思ったけれど、おばさんは、むりやりのりこみました。次の駅には、もっと大きなくまのおじさん、その次の駅には、もっともっと大きなぞうのおばさんが! きしゃは、なんとか町についたものの、みんな、たくさん買い物をして戻り…。きかんしさんと一緒にハラハラドキドキ、思いもかけない展開にぷっとふきだす絵本です。
6歳長女と5歳次女に読みました。つみきをイメージさせる可愛らしい汽車に、セイウチ、クマ、そしてゾウまでもが乗り込んでくるんです。「大丈夫なん?」と3人で心配しながら読み進めていきました。終点まで行ったら、動物たちがなんと、山ほどのお買いもの。そしてまた汽車に乗るという・・・。そして…。最後は大笑いしてしまいました。でも堂々としてる動物たち。私が機関士さんでもこうやるなーと思いながら読みました。汽車の出てくるお話ですが、女の子でも十分楽しめます。 (きーちゃんママさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子4歳)
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