世界の紛争地に生きる人々を撮り続けてきたフォト・ジャーナリストが、1977年から撮りためた子どもたちの写真集。95点を収録。
長倉洋海氏が親しみをこめて、「Dear Friend(実際にはfriendsかも知れませんが)」と呼んだ子どもたちの表情を見続けているうちに、安易に友だちのつもりになってはいけない、彼等の抱えている重さに息苦しくなりました。
紛争や貧困の中で、精一杯命を輝かせている(時には亡くなった幼子の)写真は、安穏と平和と安全と、純粋さを失った日本の社会構造に生きている若者たちに、「友だちになろう」と語りかけているように思えてきたのです。
問題提起でありアンチテーゼとしてのタイトルに、若者はどの様に答を出すのでしょうか。
長倉氏のジャーナリストとしての真髄を見ました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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