昔々、水不足に悩むある村に、朝から晩まで寝てばかりいる若者がいた。村の人たちは、誰も本当の名前など呼ばず「ねたろう」と言っていた。ねたろうは長い眠りから覚めると、農民の先頭に立って水路を作り始め…。
大川悦生さん、渡辺三郎さんの絵本で知っていたのですが、「さんねんねたろう」は怠け者ではなく、村を豊かにした偉人でした。
この絵本は、タイトルから想像される滑稽味を外して、立派な人間像を描いています。
清水耕蔵さんならではな実直で努力家の人間像は、逆に子どもからは距離感を作ってしまうかも。
でも、偉人伝としてのお話として、この絵本も捨てがたいと思います。
(ヒラP21さん 60代・パパ )
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