るいは、学校ではだれとも口をきこうとしない女の子。ある日、谷川くんという転校生がやってきて、るいに声をかけた。「ぼくとは話せよ」るいの心は大きくゆれる。
母親に捨てられた兄妹。
谷川君が語る、父親の話は決して嘘じゃないと思いました。
離婚して、新しい恋人と暮らす母親。
その二人とは別の場所で妹と暮らす谷川君。
本当のことが知れたら、施設に入れられてしまう。
自分には「父親」に対する渇望が満ち溢れている。
そんな谷川君が、一生懸命に表現した自分自身を分かってあげられたには、クラスから孤立して、しゃべることが怖いるい一人。
この切なさを、理解できる子どもになって欲しいと思いつつ、しんみりしてしまいました。
母親たちがいなくなって、施設に入ることになった谷川兄妹のことを、るいがかばう心。
これもうそじゃないよと、私は言いたい。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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