群れからはぐれ、ベルリンの街をさまよう一頭の子オオカミ。故郷の森をめざすその子オオカミを救おうとする日本の少年リョウとアキラ。オオカミと少年たちは、自分の生きるべき場所を求めて、旅をつづけていく……。
ドイツが舞台なのに、日本人少年と日系ハーフの少年が主人公。
事故で逃げ出したオオカミたちから、はぐれた子どもオオカミを群れに戻そうとする大冒険は、親との距離感がある少年たちの心の冒険と融合されて、スケールの大きな共感を産んでいます。
東西に分断されたドイツが、人の一生に与えた大きな試練が物語を深くしています。
オオカミたちを守ろうとする人々の輪。
ラストのオオカミたちの国境越えは感動的でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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