あら、保育園の玄関で思いっきり泣いている子は誰でしょう。 こたろうくんです。 こたろうくんは、保育園に入ったばかり。朝、おかあさんとバイバイするのがつらいのです。 だって、おかあさんが大好きなんです。おかあさんじゃなきゃダメなんです。
こたろうくんの様子を見て、ドキンとしてしまう方もいるかもしれませんね。 自分の子も、保育園にあずけた後に泣いているかもしれない・・・。
でも、ゆきこ先生はこたろうくんの気持ちをちゃんとわかっています。 無理に泣き止めさせることはしません。 おもちゃでちょっかいを出してみると、ちょっと笑いかけたこたろうくん。 でも、顔をあげたらおかあさんじゃありません。 またまた泣き出してしまいます。
お昼寝の時間、こたろうくんはおかあさんの夢を見ました。 「こたろうくんはえらいね。おかあさんが仕事に行っている間、ちゃーんと待っていられるんだもの」 夢の中のおかあさんはたくさんほめてくれます。すると、こたろうくんは・・・。
昼間は元気に園庭で走り回っている子どもたちだって、 おむかえを待つ小さな子どもたちの心には、いつだってちょっぴり不安があります。 だけど、おかあさんが大好きだから頑張れるんですよね。
そんな園児の心の変化を、ひがしちからさんが優しい眼差しで描き出します。 おかあさんやゆきこ先生の表情、楽しそうに過ごすまわりの子どもたち、賑やかな部屋、美味しそうなおやつ。そんな風景からも、こたろうくんを包み込む空気を感じて嬉しくなります。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
こたろうくんは、保育園に入ったばかりです。朝、お母さんと別れる時、こたろうくんは大泣きします。お母さんが大好きなのです。お母さんじゃなきゃ、ダメなんです。お昼寝の時、こたろうくんは「ちゃんと保育園に行けてえらいね」と、ほめてくれるお母さんの夢を見ました……。おむかえを待つ園児の心の変化と、母子のかたい絆を描きます。
4歳1ヶ月の息子に読みました。
息子も入園した最初のころ、よく泣いていましたっけ。。
こたろうくんみたいな気持ちだったのかな。
でも、こたろうくんは偉い。
ちゃんと昼寝の間に気持ちを切り替えましたね。
そうやって、みんな大きくなっていくのですね。 (トゥリーハウスさん 40代・ママ 男の子4歳)
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