この春で中学二年生になる田代有礼(たしろあれい)は、おかしな夢を見た。猿に「くるすの丘に、来い」と言われる夢だ。その直後に引っ越しが決まり、できたばかりの公立の小中一貫校「栗栖(くるす)の丘(おか)学園(がくえん)」に通うこととなる。中学二年生にあたる八年生の生徒はたったの三人。うちひとりは、おそろしく数学ができ、とてつもなく馬鹿とうわさのQ(キュー)だった。関わりあいになりたくないと思った矢先、Qとともに異空間に閉じこめられる――。
【いにしえより続く、天ツ神と黄泉ツ神の戦い。その戦いにカンナギとして巻きこまれる、栗栖の丘学園の子どもたち。新たな神話がここに幕開け!】
■富安陽子、初の三部作!!■ ・『天と地の方程式 2』2015年9月刊行予定 ・『天と地の方程式 3』2016年3月刊行予定
私は数学が嫌いで、方程式という言葉が目に飛び込んできたとき、
難しい本なのかなあと少し、心配になりました。
でも、主人公はアレイという少年で、十三歳・・・同じ年ということも
あり、読んでみようかなと手にとりました。
古事記を下敷きに書かれていて、アレイ達が不思議な別世界へと
迷い込んでしまうお話です。
そこで、そこから脱出するには、間違い探しをしなければなりません。
私みたいに方向音痴な方は、もしかしたら、学校で迷子になり、
うっかり別世界へ迷い込んでしまうかもしれません。
この本を読み進めていくうちに、どんどんお話の中へ惹きこまれて
いきました。
ハラハラドキドキして、「数学ってこんなに楽しいんだ!」と思える
一冊です。
(天使のケーキちゃんさん 10代以下・その他の方 )
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