シンデレラには、実は450種ものヴァリエーションがあった。本書は、王子様は姿も見えない狩人、ガラスの靴はモカシンという、北米インディアン・ミクマク族版のストーリーを、大人向け童話にした1冊。
インディアン版のシンデレラです。
「見えない人」という王子様と結婚するために、「見えないこと」をさも見えたかのように偽って失敗する娘たちがいる中で、幸運を見つけたのは、シンデレラのような境遇の末妹でした。
母が死に、父親一人と三人姉妹の末娘。
長女には虐待されて、灰かぶりのような存在でしたが、末妹は突飛な姿で「見えない人」の家を目指します。
お話は、ちょっとパターン的なのですが、牧野千穂さんの幻想的な絵が、物語をとてもみごとに演出していました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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