1994年に初版が刊行され、長らく欠品となっていた人気作が、装いも新たに生まれ変わりました!
おこづかいのひゃくえんだまをもらった男の子。 うれしくてうれしくて、ぎゅうっと握ったまま眠ったら、てのひらにくっきりひゃくえんだまの跡が! そして、そのひゃくえんだまの跡から、ひゃくえんだまがどんどんわいてきて! とうとう部屋中ひゃくえんだまのおやまになって! それからそれから……!?
とにかく、「おこづかいをもらって嬉しい!」という気持ちが伝わってきます。 (大人も子どもの頃の嬉しかった気持ちを思い出すことでしょう……) また、喜びの表し方が、これでもか、これでもかと展開していき、どうなるの? どうなるの? と、子どもも大人も引き込まれていくでしょう。
そして何より、ねじめ正一さんの流れるようにリズミカルな文章が、読む方も聞く方も心地よく、いつまでもいつまでも読んでいたくなります。 荒井良二さんの初期の絵も、コミカルな表情とダイナミックな動きの構図が喜びの世界を見事に表現していて、一人でお買い物に行けるお兄ちゃんお姉ちゃんも、まだお金の概念がわからない小さなお子さんも、みんなこの「ひゃくえんだま」の喜びの世界の虜になってしまうことでしょう。
(洪愛舜 編集者・ライター)
百円玉をもらって、うっれしくってうれしくって、ぎゅうっと握り締めていたら、百円玉が手のひらにくっついて、そこからどんどん百円玉がわいてきて…。 ねじめ節ともいえるテンポのよい詩が、楽しい絵とともに展開される絵本。お小遣いをもらってうれしい子どもの気持ちがよくわかる一冊です。こんなこと、ほんとうにあったらいいなあって思わずにはいられません。1994年に初版が刊行された、荒井良二さんの初期の作品が、装いも新たに生まれ変わりました。
楽しいお話です。
100円玉を大事に大事に思い、
寝るときもギュッとにぎって寝てました。
そんな100円がどんどんと、、、、。
このお話は夢がありました。
誰もが一度は考えたことがあるような
小さくてかわいい夢です。
子ども心がわかりやすく描かれてました。 (ジョージ大好きさん 30代・ママ 男の子6歳)
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