誰もが知っている海外の昔話『3びきのくま』を、『ブラッキンダー』(イースト・プレス)や『きゅうりさんあぶないよ』(福音館書店)など、個性的な画風で人気のスズキコージさんが描きます。 創作の途中で、安曇野に滞在していたというスズキさん。 滞在中、毎日のように「村に熊が出没しています」という放送を聞いていたのだとか。 その経験があったからか、緑深い森の中に住むくまたちは、白いスーツやピンクのワンピースに身を包んでいますが、体中毛むくじゃらで目は真ん丸、とがった歯がずらりと並んでいて、どこか恐ろしさを感じる風貌です。 でも、だからこそ、クマの家に迷い込む女の子の自由奔放さとかわいさが際立って、スープを食べられてしまったり、椅子を壊されてしまうくまたちの姿が、どことなく、おかしく映るように思います。
ロシアの文豪、レフ・トルストイ(『戦争と平和』などの作者)が再話したことで知られる、『3びきのくま』。 でも、元はイギリスに伝わる童話なのだそうです。 ルーラ ルーラ ルーラルル ルーラルルルと、ときには昔話を読んでみるのもオススメです。
(木村春子 絵本ナビライター)
絵本作家スズキコージ氏オリジナルの3びきのくま。独特の絵で、有名なイギリス民話を世界をたっぷりと楽しんでください!
スズキコージさんが描くと、こうもパワフルな「3びきのくま」になるのですね。
オーソドックスな「3びきのくま」を知っていればこそ楽しめるパロディ・バージョンです。
女の子が強烈に、ちょい悪な赤ゼリフでお話を盛り上げます。
くまさんは「もりもりくまさん」の絵本から飛び出たように、思わず「ワォー」って叫びたくなるくまです。
リズム感があって私は好きですが、やっぱりパロディとしてですね。
スズキコージさんの遊び心を楽しめる絵本です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
|