三人兄弟のすえっ子でのんきもののイワンは、ふとした偶然からふしぎな小馬と出会い、王さまの馬がかりをつとめることに。ところが、欲ぶかな王さまから次々と無理難題を吹っかけられ、イワンのとほうもない冒険の旅がはじまります。まずはじめの試練は「火の鳥をつかまえてくること」……。
民衆の願いと想像力が息づいた、ロシアの詩物語の名作を、このたび新訳でお届けします。長年ロシア文学の研究・翻訳にたずさわってきた浦雅春さんが、軽快な詩行を生き生きとした日本語にしてくださいました。
少年文庫では『せむしの小馬』という作品名でも長らく愛されてきましたが、今回の収録にあたって、タイトルをあらためました。
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