おせんは、街道ぞい、おいわけのちかくにある茶屋の看板娘。ある朝、かごを売りにきた山渡りの娘、おこまに出会います。おせんは、おこまがくれたかんざしを、自分の髪にさしてみると、ふわっと体がふくらむような、ふしぎな力がわいてくるのを感じました。つぎの日ふたりは、山のなかで、鳥やいきものたちと、はなしたりうたったりしてあそびました。そのうち、おこまがつぎの山へわたる時がやってきて......
山渡りという移住生活を送る山の女おこまと、茶店の娘おこまの出合いと友情物語。
山の中で二人が集う幻想的なシーンが印象的です。
オオカミまで登場して野性味溢れる作品。
時代劇の世界ですが、情感たっぷりの作品です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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