親子で楽しめる人気のボードブック、「コローロ」シリーズ第5弾。 ゾウの3人家族の「きもち」や「かんじ」、いっしょに想像してみませんか? いろいろな「きもち」や「かんじ」の体験は、子どもの感性を輝かせます!
あたたかいピンク色に、真っ赤なハートの表紙。
白ゾウのコローロの、あどけないスマイル。
飾っておくだけで幸せな気持ちになれる本です。
シンプルに抽象化されたキャラクターと、
単純明快な色彩が、心地よく目に飛び込んできます。
北欧スタイルのような洗練されたデザインに、
ページをめくる手も自ずと軽やかになります。
目の覚めるような黄色がまぶしい1ページ目、
「すっぱ〜ぃ」の表情に、こちらまで酸っぱくなり、
あとは次々にコローロの表情に引き込まれます。
こわがっている顔、
よろこんでいる顔
くさがっている顔…
思わずクスクスと笑いが溢れます。
お風呂では、大人と子どもの違いも見られます。
じっくり温まって幸せそうなお父さんと、
何かをして遊びたい表情のコローロ。
ほのぼのとする親子の日常風景に心が和みます。
音符や花びらの形など、シンボルも可愛らしく、
開くたびに新しい発見ができそうです。
強いてリクエストを書くとすれば、以下の3点でしょうか。
1.全見開きの左が白、右がカラーというデザインでしたが、
変化をもたせても面白いかと思いました。
2.黄系や赤系の配色が多かったので、
黄緑や水色や紫など、様々な色相を用いたら、
よりカラフルで楽しい本になるのではないかと思いました。
3.全体を通して、ひとつの物語があれば、
感情移入がしやすくなると思いました。
例えば、雪の日の「ぶるぶる さむ〜い」(pp.16-17)から、
お風呂の「ぷはぁ〜 あったか〜い」(pp.18-19)は、
寒暖の差があって好きな流れです。
最後に、この本の一番の魅力は、
素朴に暮らすコローロとその家族に、
また会いたくなるというところだと思います。
本棚にあると、何度も手にとりたくなる本、
いつまでも大切にそばに置いておきたい本です。 (crocusさん 30代・その他の方 )
|