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どんくまさんのすむ谷に、はじめて汽車がやってくる。駅長になったどんくまさんは、どんな活躍をするのかな?
じいじ、ばあばからプレゼントとして、娘にもらった本です。表紙を見るなり私の心は子どもの頃にタイムスリップしたみたいになって、なんともいえない、暖かい気持ちになりました。その気持ちを取り戻して以来、娘への読み語りに、なお一層喜びを感じています。この本は、私にとっての大切な一冊だったことを思い出したからです。
こうして娘のために手に取るまで忘れていたのですが、私はこの本の絵が大好きでした。今もう一度読んでみても、文章や内容はさっぱり思い出せないのに、なぜかページをめくるたび、その絵の細かいところまで(たくさん出てくるウサギの数や、旗の様子など)すごく覚えているのです。父や母が膝に招いて読んでくれた暖かさや、そのときの部屋の様子なども思い出しました。
きっと絵本って、心の栄養剤みたいなもので、特に子どもは絵やその場の雰囲気を肌で感じていて、心の深いところにずっとずっと持っているのだと知った今、たとえ今娘が、本を聞いて親の納得いく反応を示していなくても、何十年か経って、私のように暖かい気持ちをもう一度持つことがあるなら、毎日「これ読んで!!」と持ってくる本を、娘に読んでやりたいと思っています。 (やこちんさん 30代・ママ 女の子2歳)
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