広大なサバンナで暮らすアフリカゾウのレマが、 密猟によって親ゾウを失いつつも、 健気にたくましく生きていく姿を描いた感動のストーリー。 人間と野生動物の共存を願う著者の想いを、 自然画家が描く力強い絵にのせる。
これは多くの人に読んでほしい絵本です。
東アフリカ、ケニア共和国のマサイラ国立保護区、
サバンナから見上げる丘の上にニャクエリの森があります。
ここにはさまざまな動物が住んでいます。
その森のアフリカゾウのレマのお話です。
人間には絶対近づかないように
お母さんから強く教えがありました。
レマのお父さんは人間に殺されてしまったのです。
殺す理由は象牙が目的のようで
レマは大きくなってもなぜか牙が生えませんでした。
みんなに聞かれるのですっかり落ち込んでいます。
ゾウはエレファント・ペッパーの木の種を食べると
お腹を通ってウンチと一緒に芽が生えてくるそうです。
これはゾウにしかできないことなのです。
落ち込んでなんかいられません。
レマも別れと出会を繰り返しながら
優しくたくましく成長していきました。
お父さんだけではなく
ほかの大切な家族も人間に奪われたレマ。
印鑑やネックレスにするためだけに
ただ殺されたのです。
大きくなり家族を持つことができたレマ。
そこにたどり着くまではいろんなことがありました。
この絵本を書いた滝田明日香さんは獣医師として
動物たちを管理しています。
NPO法人アフリカゾウの涙、山脇愛理さんが
ゾウの牙はゾウだけのものです。
牙のせいでゾウがかなしむことのないようにと
願いながら活動を続けているそうです。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子13歳)
|