へんたこさんは、たこです。 たこですが、がんばって本物の船長さんになりました。 へんたこせんちょうは、へんたこ丸の舵をとり、へんたこおくさんとへんたこぼうやと一緒に大海原をすすみます。
今日のへんたこせんちょうの仕事は、つりのお客の案内です。 ところがこのお客さんときたらわがままで、言いたい放題。 へんたこせんちょうの言うことを聞かずに、好きな方へ船を進めたがるし、魚がつれなければ文句を言うし。 たったひとつつれたのは小さなくらげ一匹。 くらげに向かってお客は悪口を言い、へんたこせんちょうも無理やり同じように悪口を言わされます。 それを聞いて怒ったくらげは……?
いとうひろしさんが描く、『へんたこさんせんちょうになる』のシリーズ第2弾。 巨大なくらげのおうさまはインパクトたっぷりです。 へんたこさんみたいに、怒ったくらげに取り囲まれるなんて……ちょっと想像したくありません。
のんびりした空気のなかに、目に見えないものを想像させ、不思議な体験をさせてくれるいとうひろしさんの絵本世界。 「ちいさいはおおきい。おおきいはちいさい。つよいはよわい。よわいはつよい」 くらげたちの歌声が耳に残ります。
海のことをよく知るへんたこさんでも知らなかったことが、広い海には隠れているんですね。 へんたこ一家のへんたこ丸、これからどこへ進むのか。 行く手には何が待っているのでしょうか。 続編もまた楽しみな一冊です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
へんたこさんは、たこですが、自分の夢をかなえて、ほんものの船長になりました。いまでは、へんたこせんちょうとよばれています。 へんたこさんは、たこですから、海のことならなんでも知っている、はずだったのですが、ある日、とんでもないできごとに遭遇します。 船の何倍も大きい、くらげの王さま。船をとりかこんで動けなくするほどの、ちびくらげの大群。海はふしぎなことだらけです。
前作のへんたこさんせんちょうになる、を6歳娘と4歳息子が気に入っていたのでこちらも手に取りました。船長として、お客に逆らえないのは分からないでもないのですが、、あまりに言いなりになりすぎていて、もっといいやり方はないかなー?と少しもやっとしました。子供たちはくらげの王様が気に入ったようでした。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子10歳、女の子6歳、男の子4歳、女の子1歳)
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