■芸人・松元ヒロさんをご存知ですか 政治風刺のコントで人気を博したコント集団「ザ・ニュースペーパー」で活躍後、1998年に独立しました。それ以来、時の政権に批判的なネタを舞台にかけ続け、全国を飛び回っています。作家井上ひさし氏、落語家立川談志師、放送作家永六輔氏らが、はやくからその才能に注目し、応援を続けてきました。
■ひとり芝居「憲法くん」をご存知ですか 日本国憲法施行から50年目にあたる1997年の初演以来、松元ヒロさんが機会があるごとに演じているのが「憲法くん」です。日本国憲法を人間に見立ててユーモラスに描き、その大切さを訴える8分ほどの短いネタですが、最近は「憲法くん」を演ってほしいという要望がとても多くなってきたといいます。
■「憲法くん」が絵本化されたわけ 絵本作家の武田美穂さんも、松元ヒロさんの舞台を観つづけている古くからのファンのひとりです。今回、絵のお願いをさしあげたところ、ふたつ返事でご快諾いただきました。
【内容】
日本国憲法を、キャラクター化して、紹介してくれる絵本。
憲法くんの生い立ち、年齢、性格などがとてもわかりやすい。
舞台で演じられるお芝居と、自己紹介だと思って、気軽に憲法を知ることができる。
巻末には、絵本の元ネタの、松本ヒロさん(芸人)の言葉と、日本国憲法の全文が載っている。
【感想】
社会の大事な事をわかりやすく学べる、素敵な絵本。
コントだと思って読めるので、気楽に親しめる。素朴な絵が、素晴らしく、憲法くんの言葉の裏にあるいろいろな状況や気持ち、昔の人々が未来の人々に託した思いなどが感じられて、感動しました。
憲法については、いろいろな意見や考え方もあり、現在の世界情勢や国内情勢など様々な問題があります。難しい問題だと思いますが、でも、私たちは、自分の国のことですから、きちんとこの国の決まりについて知っておかなければならないと思います。
しかし、大人向けの本は、なかなか難しい。憲法について、特別な教育を受けていない庶民でも、楽しく明るく学べる工夫がしてあって、作者の善意を感じました。
まず、内容を知る事が大事。この絵本は、年齢問わず、楽しんでいただきたいお思います。
実際の、舞台にもぜひ、行って見てみたい。素晴らしい作品を、ありがとうございました!
(渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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