|
1802年11月、箱館の港から江戸にむかって出帆した順吉丸は、嵐にあって舵をうしない、南へ南へ流されます。たどりついたのは聞いたこともない「チョプラン」の地。8歳の少年、市松は、船頭の文助とともに、先住民の集落で生活をはじめます。実際の漂流の記録にもとづいて描く、台湾東海岸の風景と、海がつないだ交流の物語。
これは、実際にあった出来事をもとにして作られたお話なんですよね。仲間達が次々と死んでいく中で、新たなコミュニティの中で自分達の居場所を確立していく2人の姿に胸を熱くしながら読みました。2人にとって台湾は近くて遠い国ですね。 (梅木水晶さん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳)
|