姉、安寿と弟、厨子王の悲運の物語。 中世末期に成立。江戸初期に最盛期を迎えた説経節といわれる語り物のひとつ。さんしょう太というタイトルでも知られる。 父のために京へ旅立つ四人、安寿と厨子王、母、乳母。陸 奥(今の福島・宮崎・岩手・青森県と秋田県の一部)を出発した一行は越後の直江津(新潟県南西部)へ着く。ここで人売りにそそのかされ、姉と弟、母と乳母は別々の船に乗せられてしまう。母と別れた二人は、丹後の由良(京都府宮津辺り)でさんしょう太夫(太夫=地域の長)に買い取られる。彼らはつらい労働を強いられ、とうとう安寿は厨子王を逃すが、ひどい拷問にあい、命を落とす。しかし、姉から渡された地蔵菩薩の霊験が厨子王の身を護り、無事都へ。帝から父の許し状をもらい国守(地方諸国を治める国司の長)となった厨子王は、長い苦難の末に母と再会する。
とても美しい「安寿と厨子王」です。
ただ、文字が絵に埋もれてしまって、読みづらいことが致命的です。
読み聞かせだけでなく、一人読みにしても、文字を探すために本の角度を何度も変えました。
ところで、この絵本は原作と大きく異なっています。
罪を許された父親が健在で登場し、物語の後日談の中に加わっています。
原作の悲しさを思っての改作でしょうか。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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