ブルドック探偵の1日は、1杯のブラックコーヒーと新聞を読むことからはじまります。
「なになに、夜空から星が行方不明? おいらには関係ないな。星なんてなくなっても困りはしない」
しかし何日か経った夜、ブルドック探偵のもとにこんな手紙が――。
「ほしをさがしてください。わたしさびしいのです」
だれからともわからない謎の依頼に、ブルドック探偵は夜空を見あげて考えます。
「こうして見ると、星のない夜空ってさびしいもんだな」
しぶい面構えに赤い蝶ネクタイのニューヒーロー、登場! 夜空に星なんてなくたって困りはしないとクールな反面、「さびしい」という依頼に腰をあげる人情家なキャラクターがなんともダンディ。 じまんの耳をピンと立て、じまんの鼻でくんくんくん……。 この名探偵に解けないなぞはない!
星が消えるという大事件に、聞き込み調査へ向かうブルドック探偵。 街をぬけ、森に入り、海へ出て——調査の果てにブルドック探偵が見たものとは? ダンディ&メルヘンの、ふしぎな世界の怪事件!
ブルドック探偵をはじめ、町の住人ゴリラや海に住むカメのおしゃれなファッションにも注目です。
それにしても、ブルドッグ探偵に「さびしい」と依頼をしてくれたのは、いったいだれだったのでしょう? ページをよく見ると、ブルドック探偵の調査にずーっとついてきている、さみしがりやさんがひとり――。
(堀井拓馬 小説家)
ある日、ブルドッグたんていに 「ほしを さがして ほしい」という 手紙が届きました。 だれも、願いを持たなくなってしまったため、 絶望した星は空からおりてどこかに行ってしまったのです。 星は、見つける事ができるでしょうか?
「ブルドックたんてい」にひかれて、読んでみました。夜空から星が行方不明。でだしから興味をひかれました。星は一体どこに……と、わくわくしながらページをめくっていくと、なんとも素敵な展開にほっこり。魅力的な絵も好きです。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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