「ぼくの犬が死んだ!」愛犬を失ったさびしさとやり場のない怒り?。少年は周囲の暖かい思いやりと助言でやがて成長をとげる。
―ジェミーは、おばあちゃんの そばで、キングがいきていたころのことを おもいかえしていました。―
可愛がっていた犬が死んで、心にポッカリ大きな穴が空いたようになってしまったジェミー。
深い悲しみに沈むジェミーに、お父さん・お母さん・おばあちゃん・ジョンおじさんと周りの大人が、それぞれのやり方で励まします。
『しぬってことは、うちにかえるようなものさ。・・・
いきものがうまれでた、じめんのなかに・・・・・・。』
キングのからだは、いろいろな草花を育てる黒い土になる―この世界に無駄ものはひとつだってない―と語る言葉の重みが、ずっしりと感じられます。
愛犬の死を描いた絵本「ずーっとずっとだいすきだよ」(ハンス作)と本書を、ぜひ、読みくらべてみてください。
【愛するものとのわかれ・命のゆくえ】について考えてみましょう。
ちなみに、原書のタイトルは、
「成長のとき(GROWING TIME)」だそうです。 (MAYUMIさん 40代・ママ 女の子22歳、女の子20歳、女の子18歳)
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