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カケルのクラスに転校してきた本間くんは、天才として騒がれる有名バイオリニスト。その彼がコンサート会場から消えてしまう事件が起きて…。おもしろくって、ためになる、大人気のサッカク探偵団、第2弾。
シリーズものって、基本2作目はちょっと惰性てきな作品が多いですが、このシリーズは1作目より脂がのって面白くなった気がします。
転校生の天才バイオリニスト(小4)の本間音也君が登場します。
もちろんカケルをはじめとする、もともとのメンバーもしっかり「サッカク探偵団」として登場します。
1作目の感想には書きませんでしたが、近所に住んでいて何かを研究しているらしい二の谷さんとその飼い犬のポンズがこの「サッカク探偵団」の子どもたちをフォローするのですが、子どもたちとの距離感・関わり方がとてもいいなと思いました。こういう大人でありたいです。
「サッカク探偵団」のメンバーで空手教室に通っている元気な女の子ユズカのお父さんは警部さんで、彼らがかかわる事件によく呼ばれていますが、子どもたちからみても、事件の被害者たちからみても頼れる人という感じで好感が持てます。
もちろん、テーマの「錯覚」の謎が今回も事件に関わってきて、錯覚の面白さも十二分に楽しめました。
今回は「エイムズの部屋」と「坂道錯覚」が出てきます。
作者の、その錯覚の説明の仕方もとてもよく、理科的なことが苦手な私でも、よく理解できました。
内容が濃いのに、本は分厚くなく、テンポよく読みやすいです。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子22歳、女の子17歳)
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