沈みそうな紙の船でただよう主人公。湖面に浮く灰色の枯れ葉の中に、赤い木の葉が、一枚。日本で初めて翻訳された、ショーン・タンの絵本が大型絵本になりました。
詩のような、哲学のような1冊。
翻訳は「早見優」さん。この絵本は面白い作りになっていて、各ページの絵の中に描かれている小さな紅葉を見つけて、専用ペンでタッチすると、早見優さんの音声で朗読が聞けるらしいです。
と、見開きの後書きに描いてあって、もう一度絵本を開きなおして、各ページのもみじを探してしまいました。
なんとこのもみじが、「ウォーリーをさがせ!」みたいになかなか見つからなくて……。
話は重くてとてもつらかったのですが、もみじを探すのが楽しかったので、こういうのもありかと、思ってしまいました。
テキスト(文章)は短くて読みやすいですが、絵のタッチが遠目はきかないので、読み聞かせにはおススメできません。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子23歳、女の子18歳)
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