10代の時に、文化大革命に呑み込まれてた作者の自伝的な絵本です。
それまでの日常が壊され、作家としての文化人だった父親が否定され、糾弾される側に立たされるという、著者としては消化しきれない不条理の中に立たされます。
この絵本を読んで、狂気と恐怖を感じました。
思想という武器は、時としてこのような暴走を行うのでしょうか。
文化大革命とは一体何だったのでしょうか。
その時代を生きた著者の語る生々しい事実を、充分には理解できません。
私はそのような社会にいないからです。
文化大革命は毛沢東の死によって終わりました。
20年前に出された本だから、今の中国の不気味な行動と直接結びつくものではありません。
ただ、そのような歴史があって、そのような体質のある国であるような気もしました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|