「ツノだせ、ヤリだせ、目玉だせ」 ツノとヤリと目玉、それぞれが何を指すか知っていますか? まさか、カタツムリにそんな『部分』があったなんて!?
ここは虫がはたらく「ムシムシ新聞社」。 てんとう虫の新米記者ナナホシくんは、上司の命をうけ、カタツムリの秘密をさぐることに! 都会では、あまり見ることのなくなったカタツムリ。 彼らはいったい、どこにいってしまったのか? その謎へせまるうちに見えてきたのは、カタツムリと多くの動物たちとの、おどろくべき関係でした。
考えてみると、カタツムリってとても身近な生き物なのに、その生態はあまり知らないと気づかされます。
オスとメスの違いって? どこからウンチをするの? どうやって子どもを産むの?
オトナも唸る、カタツムリの秘密がいっぱい! しかし本書の魅力は、カタツムリを中心にして、野山に生きる様々な生き物の生態にまでせまっている点にあります。
カタツムリを食べるために進化したヘビに、カタツムリの殻を子育て部屋にするハチまで!? 本書を読むと、カタツムリがその殻からウンチにいたるまで、全身あますことなくだれかの役に立っていることがわかります。 きみって、そんなにスゴイやつだったのか……
自然のなかで、動物たちは互いに互いの命を支えあって生きている。 そのことを、しみじみと考えさせられる科学絵本です。
(堀井拓馬 小説家)
ムシムシ新聞社の自然科学部記者、七星あまみちくん、ある日、部長に読者の女の子からの手紙を見せられた。「私はカタツムリが大すきです。近ごろカタツムリが見つかりませんが、どこに行くといますか? それにもっとカタツムリのことが知りたいです」 早速あまみちくんは調査。土のあるところにいるということがわかったので取材に出かけた。イノシシ、ヘビ、マイマイカブリ、ヒメボタルやマイマイチツツハナバチなどに出会い、たくさんの話を聞く。そしてわかったことは……? 生きものによる自然の循環を、カタツムリをテーマにわかりやすく説いていく。絵本『ガンバレ!! まけるな!! ナメクジくん』『のんびりオウムガイとせっかちアンモナイト』などで知られる三輪一雄氏の、ユーモラスなイラストでつづる知識絵本。
カタツムリを飼いたいと虫かごに入れ
カタツムリの飼い方の本を子どもたちに
ぴったりと思い、読みました。
実際、思っていた内容と違いました。
カタツムリはどこにいる?
と、カタツムリを取り巻く生き物の関係が
中心で、カタツムリの生態よりも
他の生き物のカタツムリの活用法が面白く、
子どもたちも「へ〜」と
初めて知る情報に興味深く聞いていました。
(まことあつさん 30代・ママ 男の子11歳、男の子9歳)
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