「こわれたり なくなったり しない もの? じかんが たっても だいじな もの? それって、なんだろう?」
七夕の日、あおいは一生懸命考えました。 あおいが短冊にこめた願いとは……? おばあちゃんと孫の“家族のつながり"を描いた、 珠玉の絵本。世代を超えて、深く味わえる一冊です。 七夕の行事絵本として、読み聞かせにもおすすめ。
【作者・村中李衣さんの言葉】
七夕に思い思いに記す願い事とは、その思いをずうっと 忘れずに持ち続ける、そのために心や身体を尽くすこと を惜しまないという、空に向けてのまっすぐな誓いのこ とばでもあるように思います。
生まれてからそれほど間がないちいさなひとと、この世 を離れるまでの時間がそれほどあるわけでもないおお きなひとが、歩調を合わせて「いち、にい、さん」と歩 むことは、人生がまあるく繋がっていること、そのまあ るい繋がりの中で、慈しみやいたわりが、途切れなく流 れていくということではないでしょうか。 読んでくださったみなさんが、それぞれのご家族の中で、 愛し愛される優しい関係を育ててくださいますように。
七夕が近いので読みました。
幼稚園生のあおいちゃんがたんざくに書いたねがいごとは、おばあちゃんとの交流によって気づいた優しいねがいごとでした。
6歳の娘も「かぞくみんながいなくなりませんように」などと最近言うようになったので、人は永遠ではないということを理解し始めたのかもしれません。そんな娘にぴったりの内容でした。 (ouchijikanさん 40代・ママ )
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