スピカ創作童話というシリーズから出ている童話(?)です。
柏葉幸子さんのお話はとても好きですが、
この作品はページ数に限りがあったのか、
従来の柏葉さんのゆったりしたストーリー展開ではなく、割とポンポン進んで
いった気がしました。
登場するおばけたちも和洋折衷で、もう少し統一感があるとよかったなと思いました。
登場人物たちは、ひとりひとり個性的で、ワンシーンワンシーンのやり取りは面白かったです。
特にヨネ子先生のご主人の性格は登場するたびにほんわかな気分にさせてくれました。
最終的に、おばけたちを就職させていくというストーリー展開は悪くはないのですが、
ここに登場しているおばけたちは、暮らしにくくなったから何とかしようと思って、この塾に来たわけだから、
無理に「仕事を見つけてやる」という方向ですべてを納めなくてもよかったのかなぁ。
この本を手にするような子どもたちの年齢を考えると、若干違和感を感じました。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子23歳、女の子18歳)
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