シジュウカラの夫婦が、巣箱を気に入って、巣作りをはじめました。1日1つずつ卵を産んで、8つになるとおかあさん鳥が温め始めます。卵からかえった小さなヒナたちは、親鳥が運ぶたくさんの虫を食べ、わずか20日間で巣立ちを遂げます。鳥の巣研究家の作者が見守る、窓ガラスにとりつけた巣箱のなかの、小さな命たち。シジュウカラのヒナと親鳥をあたたかく描く、命のふしぎさ、大切さが伝わる絵本です。
読んでいると、5歳の息子が
「きっと、巣箱の中にカメラを入れて観察しているんだよ」と、
絵を写真と思っているようでした。
あとから、表紙裏を読むと、
窓ガラスに取り付けて、裏から観察できるように
作っていたと知り、子どもたちとさらに驚きました。
子どもたちの世話をかいがいしくする親鳥には、
頭が下がりました。
8羽の子どもたちのために、
体重の何倍もの虫を取ってきて食べさせたり、
子どもがした糞尿を巣を清潔に保つため、
外に出したりと、
私だって子育てしてきて大変だったような気がしますが、
ここまでできてたかと
親鳥の愛に尊敬の念を抱きました。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
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