『クリスマス・キャロル』や『オリヴァー・トゥイスト』など、十九世紀のイギリスを、ユーモアとペーソスをこめ鮮やかに描き出したイギリスの国民的作家、ディケンズ。多様な人間性、独特な余韻が味わえる短編を六篇厳選した。
編集者コメント シェイクスピアと並び称されるイギリスの国民的作家、ディケンズ。『クリスマス・キャロル』や『オリヴァー・トゥイスト』はじめ、どの作品にも共通する、諧謔あふれるストーリー、人間描写の豊かさは、時代をこえて笑いと涙を誘い愛されています。本書は、怖くも不思議な余韻を残す「信号手の話」や愉快で心暖まる「ゴブリンに連れ去られた墓掘り」、微笑ましく心なごむ「ヒイラギ荘の小さな恋」など、多様な作品を味わえます。
タイトルになっている「ヒイラギ荘の小さな恋」は可愛らしい作品だったのですが、収録されている一作目から、心の中に闇を作ってしまって、読後に妙な重さを感じました。
ディケンズファンのための短編集かもしれません。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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