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花の中から生まれたおやゆびひめは、ある晩、ひきがえるにさらわれ、蓮の葉の上に置きざりにされてしまいます。波乱万丈の末、野ねずみの家に身をよせた小さな女の子は、もぐらとの望まぬ結婚をまえに、つばめの背に乗って飛びたちます。気鋭の作家が描くアンデルセン童話。やわらかな色彩とやさしい語り口の美しい絵本です。
馴染みのある「おやゆびひめ」のお話を、カンタン・グレバンさんの繊細でかわいらしいイラストで読むと、また違ったお話しのようにも感じました。1ページめくるごとに素敵なイラストがページいっぱいにあらわれて、絵画の作品集を見ているようでした。大人でも楽しめる一冊です。 (ouchijikanさん 40代・ママ 女の子8歳)
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