2015年本屋大賞受賞作『鹿の王』の、その先を描いた命の物語。 なによりも大切にせねばならぬ人の命。 その命を守る治療ができぬよう、 政治という手が私を縛るのであれば、 私は政治と戦わねばなりません。
黒狼熱大流行の危機が去り、 東乎瑠帝国では、次期皇帝争いが勃発。
様々な思惑が密かに蠢きはじめているとは知らず オタワルの天才医術師ホッサルは、祭司医・真那の招きに応じて、 恋人ミラルとともに清心教医術の発祥の地・安房那領へと向かう。
ホッサルはそこで、清心教医術に秘められた驚くべき歴史を知るが、 思いがけぬ成り行きで、次期皇帝争いに巻き込まれていき!?
異なる医術の対立を軸に 人の命と医療の在り方を問う意欲作!
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