目はぱっちり、舌をぺろり。 おしゃれな紫色の帽子を頭にかぶった、おばけのぺろぺろが歌います。 「ぺろぺろ♪ ぺろ〜ん♪ うたう おばけの ぺろぺろ〜♪」 ぺろぺろが歌うと、歌ったものが出てくるんだそうです。本当!?
夜の町では、不気味な声で……。 「こうもり もりもり ちを すうぞ〜 ちゅ〜♪」 と歌うと、こうもりが現れた! 町の人はびっくり。
火の玉、蜘蛛の巣など、ぺろぺろはへんてこな歌を歌いたい放題です。 大人たちは、出てきたものを見て驚いたりこわがったりしますが、あれれ、子どもはそうでもないみたい。 蜘蛛の巣はトランポリンがわりにしちゃうし、ガイコツもへっちゃら。 さあ、ぺろぺろがどうしたかというと……?
何と言っても舌をぺろっと出したままのおばけがかわいい。 ちょっぴりドキドキする場面や、子どもとおばけが仲良く一緒にはしゃぐ場面に心をくすぐられます。 ぺろぺろが出す、おばけ風の奇妙なお菓子は必見ですよ! (ハロウィーンパーティみたい!)
乾栄里子さんと西村敏雄さんは『バルバルさん』や『ちびうそくん』など、ワクワクするおはなしを作ってくれる名コンビ。 今回も茶目っ気たっぷりのおばけ「ぺろぺろ」を生み出してくれました。
オレンジ色のおばけの絵本にピンときたら、ぜひ手にとってみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
おばけのぺろぺろが歌うのは、歌に出てきたものが本物になる、ヘンテコな歌。夜の町や公園に現れては、人びとを驚かしています。ところが、子どもたちだけはビックリしていなくて・・・。
西村敏雄さんの描く、表紙のかわいいおばけにつられ、手に取りました。
ぺろぺろ♪ぺろーん♪とデタラメの歌を歌うおばけぺろぺろ。いたずらが大好きで、至る所で、火の玉を出したり、雲の巣を広げたりして、みんなを驚かせます。
でも子供たちにとっては、そのいたずらが、逆に楽しくなっちゃうというのです。
みんなと遊ぶぺろぺろが、とてもうれしそうで満足げだったのがよかったです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子13歳)
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