江戸の町の風景と、そこに暮らす人々のようすを、綿密な絵で紹介し、好評を得た『絵本 江戸のまち』の続編です。今回は、江戸から伊勢神宮までの江戸時代の旅のようすを紹介します。 当時の旅のようすが正確に描かれているのはもちろん、人間の表情やしぐさがひとりひとり、情感豊かにいきいきと描かれているので、眺めているだけでも楽しく、昔の人と同じような旅をしている気分になれます。
案内役は、昔から東京に棲みついていて町の移り変わりを見てきたという設定の「妖怪小僧」というキャラクター。 その妖怪小僧や、他の「隠れキャラ」たちが場面のどこか隠れているという仕掛けもあり、「さがしもの」絵本としても楽しめます。
●おもな内容 原宿の富士 江戸のまち 朝の日本橋 高輪の別れ 品川宿 箱根の関所 薩た峠と駿河湾 大井川の渡し 赤坂の宿場 岡崎の大名行列 桑名の渡し 宇治橋と参道 伊勢神宮
「江戸絵本」シリーズ第二弾は、東海道の旅。
絵探しをしながら、代表的な?東海道の名所や宿場を旅します。
『江戸のまち』同様、明るく細かい描写で、ページのあちらこちらにドラマが繰り広げられています。
馬があばれたり、子どもが遊んだり、美味しいモノを食べたり、寝転んで本を読んだり…気がつくと、絵本に入り込んで自分も旅をしている気分になり、とても楽しいです。
巻末の解説も読み応えあり、絵探しの答えもついています。
できれば、東海道53次+途中の名所…いや、五街道全部、シリーズにしていただきたいです。
まさに、江戸をたびする、一冊です。 (こはこはくさん 50代・ママ 男の子11歳)
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