人づきあいが苦手、コミュニケーションがうまくとれない、想像力が乏しい……。自閉症の子の特徴は、脳の働きのばらつきによるもので、家庭の育て方や性格によるものではありません。勝手な行動をすると周囲から思われていても、本人は、なかなか気づけなかったり、ささいな音や光が不快になるなど、感覚面で苦労している場合もあります。本書でこのような自閉症の特徴を知り、うまくつきあう工夫をわかりやすく紹介します。2006年の初版刊行から好評を博すロングセラー絵本を制度改正や新たな知見を加え改訂。
2005年〜発達障碍者支援法が施行された、という。
法律のことも、発達障害のことも全く知らなかった。
この本を読んでみようと思ったのは、手話を学んでいるので、最初は「聴覚障害」についてわかりやすい本を探していたのがきっかけだった。障害について実際の生活の中で起きる問題を具体的にとりあげ、解決方法や工夫の仕方をとりあげていた。いくつかの障害を併せ持つ場合もあるので、ついでにシリーズを全部読んでみようと思った。
自閉症というのは、その字面からして心の病気だと思っていたが、実際は中枢神経系の障害だとわかった。実は、親類に自閉症の子どもがあって、何度か会ったことがあるのだが、何をしたいのかわからないし、その子の親とも関係が良くなかったから、親類が集まるようなときは、敢て無視するか、近づかないようにしていた。
この本を読んで、自閉症というのを少し知ったが、当時の私の行動は、「余計なことをしない、本人に刺激を与えない」という意味ではよかったのかもしれないが、無視するというのは愛情がなさすぎたと思って反省している。
今はその人たちとは付き合いがないが、将来、自閉症の人やその関係者と出会うことがあったら、気をつけようと思う。
学校では教えてくれない内容だし、自分の交友関係にいなければわからないままになってしまう内容だった。だから誰でも一度はこういタイプの絵本を読んで、とりあえず特徴を頭にいれておくといいのではないかと思った。
同じシリーズででているアスペルガー症候群などとも合わせて読んで理解しておくとよいのでは?と思う。 (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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