メルヘンの世界から地球にやってきたコジコジ。「おともだちがほしいなぁ」と思っていると、学校帰りのまるちゃんが「いっしょにあそぼう」と声をかけます。仲良くなったふたりは、いっしょに眠り、同じ夢を見て、さまざまな冒険をすることに……。
漫画家さくらももこさんが、まんがを読む以前の幼児のために描いた「絵本まるコジ」シリーズ。国民的大ヒットアニメ『ちびまる子ちゃん』と、メルヘンの世界を舞台にしたファンタジー作品『コジコジ』がコラボして、ほんわかしたほのぼのストーリーが展開されます。こちらは全4巻シリーズの1作目。1巻には、4月から9までの6つのおはなしが収録されています。
「6月 カエルのうたが聞こえるよ のまき」では、まるちゃんと作ったてるてるぼうずといっしょに、コジコジがカエルの合唱を見にいきます。
♪雨つぶ雨つぶ もっとふれ♪
てるてるぼうずとコジコジは、大喜びでかえるといっしょに歌います。するとお日さまも顔をだし、空には大きな虹が現れました。
その他にも、怖くてまだ泳げないこいのぼりを、コジコジがまるちゃんにもらったハーモニカで助けるおはなしや、七夕におりひめとひこぼしを引きあわせるおはなしなど、日本の季節の風物詩が盛りだくさん。それぞれのテーマにちなんだ「まるコジまめちしき」もためになります。
さくらももこさんの美しい色彩のイラストとやさしい文章で綴られたシリーズ。子どもらしい、自由で穏やかな、やさしいエピソードがいっぱいです。きっと大人も幼い頃のことを思い出すことでしょう。子ども大人もいっしょに、ゆったりした時間を楽しんでください。
(出合聡美 絵本ナビライター)
コジコジが地球ではじめて出会ったのが、ちびまる子ちゃんでした。 ちびまる子ちゃんと、コジコジの夢の共演!!
漫画ともアニメともひと味ちがう、ちびまる子ちゃんとコジコジのほんわかストーリーが、おとなも子どもも楽しめる絵本になりました。 さくらももこによる、美しい絵とほのぼのとした文章で構成された、愛らしい絵本です。
ちびまる子ちゃんとコジコジが、海や山、森などへぼうけんに出かけます。 そこで出会った人たちとのふれあいや、たずねた先でおこったびっくりするようなできごとが、色あざやかにえがかれています。 ほのぼのとした会話やストーリー、そしてさくらももこの温かみのあるタッチの絵で、優しい気持ちになれます。 おはなしには、日本の四季おりおりの草花やぎょうじがたくさん出てきます。季節を感じましょう。 子どもでもめくりやすい上製本で、読みきかせにもピッタリ!
【特徴】 1992年。まんがを読むよりちいさな子どもたちに向けて、 さくらももこが初挑戦した絵物語の連載シリーズがこの「まるコジ」です。
コジコジはやわらかな草や風にふれ、すっかり「ちきゅう」がお気に入りに。 ちびまる子ちゃんと一緒に、日本らしい季節の風物詩を楽しんでいきます。
【絵本まるコジ 1 の内容】 絵本まるコジ 1 は合計4冊シリーズの第1巻。 1巻には、4月から9月までの6つのおはなしが収録されています。 各月のおはなしのおわりには「まるコジまめちしき」がついていて、行事や季節のことがわかり、知育にも役立ちます。
【あらすじ】 地球にやってきたコジコジには、お友だちがいません。 さびしそうなコジコジを、学校帰りのまるちゃんが見つけて「わたしのうちへおいでよ」と声をかけます。 さくら家の一員となったコジコジは、こいのぼりといっしょに空を飛んだり、まるちゃんといっしょに、ゆめのように楽しい星まつりを過ごしたりします。
(本書は、『幼稚園』で連載されていたものに著者が加筆し、『さくらももこのファンタジック・ワールド』『まる子とコジコジ』として、過去に刊行されていたものを新装、判型を変えてあらたな絵本として発売するものです)
ちびまる子ちゃんとコジコジが出逢って、五月の空、天の川、海など、その季節らしい楽しい冒険をします。
冒険と言ってもハラハラすることはなく、少しロマンチックなファンタジーの世界。
色鉛筆のタッチがとてもきれいで、原画の画集のような印象でした。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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