

厳しい寒さの大地で家族とはぐれてしまったおおかみの子。 出会ったしろくまにわが子のように育てられ独り立ちしたある日吹雪の中で出会ったのは…優しさが巡り続ける物語。

とても素敵な絵本でした。
群れからはぐれてしまった子どものおおかみを、しろくまは優しく受け入れて、大きくなるまで育てました。
それもただ単に育てたのではなく、独り立ちしても困らないように知恵を授けながら。
大人になったおおかみはおおかみでこぐまを助け育てますが、それができたのは、大切に育ててもらえたからこそなのでしょう。
絵本に、「やさしさは だれかの こころに つながって、めぐりつづけることでしょう」という文章があります。
その次のページにはそれを暗示するような絵が描かれているので、文章の通りにぐうるりぐうるりと、これからも優しさは巡っていくのでしょう。
自分の手元に置いておきたいような、優しい優しい絵本でした。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子21歳)
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