森のはずれに越してきたトリッポンという男の子が主人公のおはなし3部作が出ました。作者はなんと少女漫画界のカリスマ萩尾望都さん。気になりますねぇ。こみねゆらさんの絵もしっくりきてとてもいい雰囲気。 「トリッポンのこねこ」「トリッポンとおばけ」でそれぞれともだちに出会い、今度森で出会うのはなんと王さま。唐突です。それも何だかすごく小さい。王さまは家来を8人連れてとてもいばっているのです。次々に要求をつきつけてくる王さまと、どうしていばってるんだろうと疑問に思いながらも答えてあげるトリッポン。ものものしい雰囲気?予測のつかないストーリー、でも最後にふっと素敵な出来事が起こって・・・。 これは期待を裏切らない不思議ワールド、可愛い小さなファンタジーです。キャラクターもそれぞれ一筋縄ではいきません。そもそも「トリッポン」という少年の名前の響き、ここから心掴まれますね。ちょっと変わったこの不思議な森の世界にぽーんと飛んでいける人は、子供でも大人でも萩尾&こみねワールドが充分満喫できますね。楽しんでください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
少女漫画家・萩尾望都が産み出した珠玉の物語がこみねゆらの絵によっ てキュートでファンタジックな絵本になりました。二人の夢のコラボレーション絵本です。
小さな王様がとっても王様らしくて、憎めなくってかわいい!
偉そうでわがままだけど、それが王様の仕事。
おかまいなしでやりたい放題の王様に、腹を立てながらも付き合ってあげるトリッポンは、優しいです。
最後は、傲慢な王様には少しもったいない?(笑)かわいらしいお姫様の登場で、めでたしめでたし。
愛の力って、すごいですね!
ところでお話にでてくるおばけが、ちっともおばけっぽくないんですよね。
大きな耳に大きなしっぽ。それに人懐こいし…なんか犬みたい(笑)
恥ずかしがりやだったり、むしろかわいいです!
トリッポンとおばけの出会いのエピソードはないのかな? (ねんねこしゃんさん 20代・その他の方 )
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