ジル・ドゥルーズ(1925年-1995年、フランス)とフェリックス・ガタリ(1930年-1992年、フランス)は、「戦争機械」「リゾーム」「器官なき身体」といった概念を次々と想像しており、日本でも特に1980年代のニューアカデミズムにも大きな影響を及ぼしている。 しかしその難解さゆえ、もはやそこでなにが論じられているのかさえわからないと匙を投げる人は専門の哲学研究者のなかにさえ多く存在し、長らく誤解と無視にさらされてきた。 だが、ここにきてようやく、彼らの思想を駆使しながら、新しい哲学を創造しようとする哲学者たちが活躍する新たな時代を迎えているという。 そこで本書は、この「フランス現代思想の最難関の思想」について、建築思想に有用なエッセンスをわかりやすく解説したものである。
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