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どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

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朔と新

朔と新

  • 児童書
著: いとう みく
出版社: 講談社 講談社の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2020年02月06日
ISBN: 9784065175521

290ページ

出版社からの紹介

兄の朔(さく)が1年ぶりに家へと帰ってきた。朔と弟の新(あき)は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。朔は視力を失い、盲学校での生活を送っていたのだ。大晦日に帰省することになったのは、新が母親と衝突したことが原因だった。本来の予定より一日遅れでバスに乗ったのが、運命を変えたのだ。
中学時代、新は長距離走者として注目を浴びていたが、ランナーとしての未来を自ら閉ざし、高校に進学した後も走ることをやめた。
そんな新に、突然、朔が願いを伝える。
「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」
激しく抵抗する新だったが、バスの事故に巻き込まれたことへの自責の念もあり、その願いを断ることはできなかった。かくして兄と弟は、1本のロープをにぎり、コースへと踏み出してゆく――。

日本児童文芸家協会賞を受賞し、2年連続で夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選出された児童文学界屈指の書き手、いとうみくが渾身の書き下ろし! 東京オリンピック・パラリンピックをむかえる2020年、ブラインドマラソンを舞台に、近いからこそ遠くに感じる兄弟、家族の関係を描き切った物語を刊行します。

ベストレビュー

輝いています

かつては視覚障害者の伴走でマラソン大会に参加したり、代々木公園の練習に参加したりしていたので、臨場感を持って読み終えました。
視覚障害ランナーでいちばん大変なのは、事故や病気で視力を失った中途失明者です。
健常者でいたときの視覚がなくなったことへの恐怖心でしょうか。
そういった意味で、この小説の朔は素晴らしいチャレンジャーでした。
朔の失明について、新の持つ後ろめたさ重さとともに話は進行します。
そこにマラソンを持ってきたことが、何よりも素晴らしいことだと思いました。
走ることは、頭の中のあれやこれやを払拭してくれるからです。
朔と新は、伴走ということで深くて暗い溝を飛び越えたのだと思います。
素晴らしい青春ドラマでした。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )

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