「しかしか」? その不思議な響きにピン!ときたら、ほら、もう読まずにはいられませんね。 さてさて、その正体は? そう、鹿の歯科(歯医者さん)。
「歯科」と聞けば、大人も子どももひるむかもしれませんが、大丈夫。 この柔和なオーラの鹿さんですからね。 主人公は、歯がぐらぐらしている男の子。そこに現れたのが、鹿先生という訳ですね。 そうこうしているうちに、次々と動物の患者がやってきて、男の子はその治療を手伝うことに。 実は、いろいろな動物たちの歯の特性や多様性も織り込まれた、科学絵本でもあるのです。この知識、友だちや先生にも教えたくなる!? しかも、言葉遊び(ダジャレ)付き。こちらも、次の日から使ってみたくなることまちがいなし。
それもそのはず、独特な視点と、軽妙な言い回しが魅力の山田マチさんの文章に、自称“素は100%お笑い系”の岡本よしろうさんが絵を担当しているのですから。 知らず知らずに、歯への愛おしさも、た“しか”に育んでくれると思います。歯医者さんの待合室にも一冊、置いておいてほしい作品です。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
鹿の歯医者さん「しかしか」は大いそがし
ぐらぐら。ぐらぐら。歯がぬけそうで、でも、ぬけない。 前歯が生えかわりそうなぼくに声をかけてきたのは、動物の歯医者さんをやっている鹿だった。 いろんな動物たちの歯のお悩みを、「しかたがない」「やるしかない」などと、しかしか言いながら「たしかな」治療を施す鹿先生。そして、居合わせたのも何かの縁と、手伝うことになったぼく。
生き物たちの歯の多様性をユニークに紹介しながら、歯の大切さを伝える絵本です。
【編集担当からのおすすめ情報】 この絵本には、のび続ける歯、毒が出る歯、何度も生えかわる歯、など、人間の歯とは違う動物たちのいろいろな歯が出てきますが、共通して言えるのは、歯は生きていくうえでとても大切、ということです。 歯の生えかわり時期の子や、歯みがきの習慣を身につけたい子に、ぴったりの絵本です。
Instagramで紹介されている方がいて、面白そうだったので図書館で拝借しました。しかしか、、、真面目な顔で駄洒落ばかり言うのが面白かったです。3歳の娘はまだ駄洒落に気がついておらず、強調して読んでみましたが反応はイマイチ・・・でした。しかし、5歳・7歳の息子、娘は面白かったようです。 (ままmamaママさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子7歳、男の子5歳、女の子3歳)
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