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じじにすいかを届ける途中、山道でタヌキに出会ったたっくん。なんとかしてすいかを食べたいたぬきと頑張るたっくんのユーモアあふれる会話が楽しい夏のお話。
図書館で沢山絵本を借りていますが、久しぶりに購入まで至った本に出会いました。大事そうにスイカを抱える男の子の表紙。絵のタッチや色遣いから伝わる「盛夏」に思わず手に取りました。
お母さんに頼まれたお遣い。途中、たぬきから色んな遊びの誘惑があり、あまりの誘惑に我慢ならずにたっくんが「だめったら、だめったら、だめ!これは、じいじのすいか!」と叫びます。ここ、子供の心情がよく現れたセリフです。絵も困惑しながらも大事にスイカを抱えるたっくんと、太陽のギラギラがインパクトあります。娘が一番気に入っているページですが、親の私も3歳の今の娘と被り、我が子を見ているようでした。健気にお遣いを達成し、ふと「まだ、たぬきは、かんかんでりのやまみちにいるのかなあ」とさっき強く言ってしまったたぬきのことを思い出す場面にも和まされます。今の娘の年頃に文字数も内容もぴったり。お友達にもプレゼントしたい、そんな絵本です。 (まこりんこりんさん 30代・ママ 女の子3歳、)
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