大きな森の入り口に女の子が住んでいました。女の子は、巣から落ちてしまった小鳥を拾い家に連れて帰りました。小鳥のかわいらしい姿を見て、女の子はうれしくなりました。ところが小鳥はなぜか悲しそうです。女の子は、歌を歌ってあげたり、ハーモニカをふいてあげたり、日に日に小鳥のことが大好きになっていきました。
そんなある日、お母さんに、森へ小鳥を帰してあげるように言われました。女の子が悲しくなって泣いていると、小鳥が「ことりのゆうえんち」に連れて行ってくれると言いました。ことりのゆうえんちでは、小鳥たちが歓迎してくれ、カシの木のジェットコースターに乗って遊びました。夢中になっていると、いつの間にか女の子にも羽がはえ、小鳥の姿になっていきました。楽しかったはずが、段々とお母さんが恋しくなってきた女の子は……。
独特の色彩センスで描かれた世界には、かわいらしさと柔らかな雰囲気がいっぱいに広がっています。
とても可愛らしいイラストで、
どのページをめくっても、まるで雑貨屋さんにいるような気持ちになりました。
刺繍のように繊細で、それでいてあたたかく
物語ととても合っているなと感じました。
最後のシーンでは、物語が意外な方向に進みハラハラとしましたが
終わり方はとても優しく温かい気持ちになりました。 (なーお00さん 30代・その他の方 )
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