ファーブルのような昆虫学者になるため、世界をバッタの害から救うため、アフリカに向かった若きハカセの冒険物語。文部科学省「子供の読書キャンペーン」推薦『バッタを倒しにアフリカへ』が児童書版で登場!
第1章 サハラに青春を賭ける 第2章 アフリカに染まる 第3章 旅立ちを前に 第4章 裏切りの大干ばつ 第5章 聖地でのあがき 第6章 地雷の海を越えて 第7章 彷徨える博士 第8章 「神の罰」に挑む 第9章 我、サハラに死せず
砂漠にトイレなどない。いや、砂漠の全てがトイレだと言っても過言ではない。砂漠を一瞬でトイレに仕立て上げる技、それが野グソである。 私に言わせれば、砂漠は便器なのだ。砂漠のトイレは、日本の便器のように、あんな小さい穴に後ろ向きで発射しろとか難易度の高い要求はしてこないし、着地点がズレて大惨事になることもない。砂漠ではウンコが落ちた先が便器となる。砂漠は私のウンコを雄大に受け止めてくれる。 私は、野グソのことを、自然を汚す野蛮な行為だと誤解していた。日本では野グソは隠れてするものだと相場が決まっている。というか、都会には野グソをする場所がないし、街中でしている人を見かけたこともない。もよおしたら、わざわざトイレを探さなければいけない。日本人はトイレに束縛され、一人ではウンコすらできない不便な動物になりさがっている。たしかに道端にウンコが落ちていたら不愉快極まりないが、もっと気軽にブリブリいっちゃってもいいのではないかと思う。 (本文より)
新書で出版された時に読んで「子供にもいつか絶対に読んでほしい」と思っていました。
そしたらなんと児童書として出版されているではないですか!
日本では歴史の教科書でしか知らなかった「蝗害」。
アフリカでは現代でも深刻な問題となっていることすら知りませんでした。
虫好き虫博士はたくさんいても
その虫を駆除する研究を日本を飛び出して
あの広いアフリカの大地で駆け回っている日本人がいるなんて!
ページを読み進めるたびに驚きの連続です。
日本の大学での研究からアフリカへ飛び立つ経緯、文化の違うアフリカでの生活、見たことも聞いたこともない昆虫たち、そしてバッタの大群。。
世界って広い!
100人いれば100人の違う人生がある!
夢中になった道を極めるということと、
そしてバッタって結構やばい!
そんなことをちょっとでも感じてもらえたらなと思って子供にも読んでもらいました。 (バムセ♪さん 40代・ママ 男の子13歳、男の子10歳、女の子7歳、女の子2歳)
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