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かの今江祥智氏から「白眉である」と称され、多くの画家の絵筆を動かし、子どもから大人まで、賢治作品との新たな出会いを創り出す話題のシリーズ、34巻目。 「おれは先生なんだぞ。おまえ教育するんだぞ」と、えらそうなことばかりいう先生と、目をつぶり、「だって だって」といいながら、そこから逃げられない生徒たち。
猫ににらみつけられた教室、破壊されていく新国立競技場とスカイツリー、宮沢賢治の童話を現代にまで持ってきた吉田尚令さんの絵の力業に、はたと気がつきました。
この童話は、教育批判なのです。
生徒を無駄死にさせ駄目にする教育機関、向上心を持たない生徒たち、宮沢賢治らしからぬ話の持っていきように、疑問を感じていただけに、かつを入れられた気がします。
それにしても、自分を正当化して、先生面しているただの鳥箱を私は嫌いです。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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