みなさんはコチドリを見たことがあるでしょうか? コチドリは、体は小さいのに、ハトやスズメよりもスラッと長い足を持つ渡り鳥です。 河原や海辺にいることが多いので、そうとは知らずに目にしているかもしれません。
「教科書にのってるどうぶつの赤ちゃん」シリーズの6巻目は、そのコチドリについて学ぶことができる本です。
コチドリのメスとオスが出会い、ひなが生まれ、秋に南へと渡っていくまでが描かれています。
コチドリの生態としてよく知られているのが、ひなやたまごが狙われたときに、けがしたフリをして敵を巣から離れたところまで誘導するというものです。 コチドリがケガしたフリをしているときの写真や、同じような行動をする他の種類の鳥についても知ることができます。
最後のページは、本を読んでわかったことを書き込めるようになっています。 読み終わった後に、調べたり思い出したりしながら書き込むことで、しっかり覚えられそうですね。
小学校の調べもの学習にもピッタリの1冊。 同シリーズのほかの作品も、動物の赤ちゃんの今まで知らなかった情報が満載でオススメです。
(近野明日花 絵本ナビライター)
小学校1年生の国語の教科書(下巻)の、「どうぶつの赤ちゃん」(光村図書)「子どもをまもるどうぶつたち」(東京書籍)に登場する動物たちをとりあげたシリーズ。生まれてからひとり立ちするまでを写真とストーリーで構成。教科書にも多く取り上げられている詩人の木坂涼さんによる文章は、いきいきと動物の赤ちゃんたちの生きる姿を伝えます。イラストページでは、くわしいデータや生態を紹介。写真で見せにくいことがらもイラストで解説します。生まれてくるときの育ちの状態の違いや、成長のスピードの違いなど、各巻を比べることで、より深く動物たちを理解することができます。巻末の「くらべよう!」ページは、授業でそのまま使える、書き込み式のワークシートです。 6巻目、「コチドリ」では、親鳥がひなや卵を守るときに行う「擬傷」を紹介、子どもを守る知恵を学べます。ひなが卵からかえる時の貴重な写真も掲載。
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