身長1メートル97センチ、体重169キロ、戦績254勝10敗、勝率なんと96.2パーセント!? その男の名は、雷電為右衛門! 史上最強のスーパー力士だ!
着物姿で舞台にあがって、話術で人をたのしませる、日本の伝統芸能。 史実を元にした物語で、後世に歴史を伝える、落語とは似て非なるしゃべりの芸術。 それが「講談」! 100年ぶりの講談ブームといわれる昨今、絵本でさらに親しみやすくなった、講談絵本シリーズの一冊です。
相撲全盛の江戸時代。 そこに生まれたひとりの赤ん坊、名前を為五郎と付けられます。 この子は生まれた時からたいへん体が大きく、おおきな石臼さえ引きずり回すほどの怪力の持ち主だったとか。 18歳になって江戸へ出て、力士になろうと弟子入りしたところ、これがグングン強くなる! 付けられた四股名が、雷電為右衛門。 その強さはうわさとなって江戸っ子たちにも知れわたり、初土俵前から話題沸騰です!
そして春場所、雷電お披露目! しかし彼の前に立ちはだかるのは、一筋縄ではいかない力士たちでした——
著者は「黒魔女さんが通る‼︎」シリーズや『世界の果ての魔女学校』で知られる、石崎洋司さん。 イラストは、日本古来の浮世絵や、引き札の感性を現代につないでいきたいと活動されている、作家のいぬんこさん。 雷電の登場によって江戸の大衆を焼いた熱気が、ユーモアと躍動感いっぱいに描き出されます。 特に、登場する力士たちの、いかにも屈強な取り組み姿といったら! 土俵のそばから見上げるように、あるいは見送るその背中……さまざまな角度から描かれる筋骨隆々の体と、鋭い眼光は、仁王のごとき迫力です。
「この絵本を通じて、一人でも多くの子どもたちに講談を知ってもらえることを願っています」 とは、本書監修で講談ブーム火付け役の天才講談師、6代目神田伯山(神田松之丞)さん。
言葉のとおり本シリーズは、イラストの力でより親しみやすくなっているのはもちろん、聴き慣れない言葉も漢字と振り仮名で読むことができ、わかりやすく講談の魅力をあじわうことができます。
声に出して読めば、腹に力が湧いてくる!! 講談らしい、擬音を駆使したテンポの良い語りで描き出される取り組みは、手に汗にぎる大迫力です!
いちど組みつくと相手が倒れるまで決して離さない、「ダニ」とあだ名される友千鳥。 張り手を打って相手を突き出す、「てっぽう」の達人、出水川。 雷電の師匠をも負かす、左差しの名人、八角政右衛門。 初土俵をふんだ雷電の前に立ちふさがる、歴戦の力士たち——
雷電為右衛門の伝説のはじまり、講談絵本で刮目せよ!
(堀井拓馬 小説家)
人気沸騰中、「チケットの取れない講談師」神田伯山さんを監修に迎えた「講談えほん」シリーズ、待望の第2弾!
「講談」とは、古くからの日本の伝統芸能です。講談師が、実在の人物や史実とされている事象を、脚色を交えて聴く人を楽しませつつ、一人語りで読んでいきます。日本の歴史の物語を次世代につなぐために、とても大事で、いま注目されている芸能です。このたび、次世代に伝えたい講談のお話を、絵本にして子どもたちに残すために、「講談えほんシリーズ」をつくりました。 いま、飛ぶ鳥を落とす勢いの講談師・神田伯山氏を監修者に迎え、話題を呼ぶこと請け合いのシリーズ、待望の第2弾が3作品登場です! 『雷電為右衛門 雷電の初土俵』は、「寛政力士伝」からのエピソード。江戸相撲に、いきなり幕内から登場した雷電の、その初土俵の勝負のゆくえはいかに。その力士たちの戦いを、日本古来の大衆絵画を当代に描きつなぐ画家・いぬんこが、あざやかに描き出します。
人気講談師・神田伯山さん監修による講談社創業110周年記念企画。 講談の物語の魅力を存分に味わってください!
講談…が分からなかったので、落語家さん風に読んでみました。相撲中継をちょっとだけ見たことのあるくらいの2歳息子が借りてきたので、なんで?と思いましたがやっぱり途中で飽きてきたようで、最後の締めのおもしろさもよく分かっていないようでした。頑張って読んだのですが(笑)。親の私は、相撲に詳しくないのですが、解説を読みながらだったので勉強になりました。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子4歳、男の子2歳、女の子0歳)
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