「やあ、みんな! みんなは、どんなおとなにも、なかにはこどもがいるってこと、しってたかな?」
おとなになったって、怖いものは怖い。イジワルな人もいる。泣き出したくなることもある。 子どももおとなも、ほんとはおんなじ! でも──
「おとなたちは忙しくって、もうくたくただってふりをして、自分の中にいるこどもを隠しているんだよ。でもね、そんなことはできっこない。おとなの中のこどもたちは、遊びたくってたまらないから、ときどき外に飛び出しちゃうんだ!」
おとなになるって、どんなことなのかを知りたい、子どものみなさんへ、伝えたいこと。 そして、子どものままでいるって、どんなことなのかを知りたい、おとなのみなさんへ、伝えたいこと。
おとなだって、むかしは子どもだったんだ! それに、もしかしたら今も──?
踊り出したいくらい、たのしい気分のとき。 欲しいものを前にして、たまらなくウキウキしているとき。 子どもも大人も、そんな心のありようは、きっと同じはず。
それでもおとなは、忘れてしまいます。 自分が子どもであったことを。 自分の中の素直な声に、耳をかたむけ、したがうことを。
「でも、忘れないで。自分の中にいる子どもを、これからも大切にして、ちゃんと話を聞いてあげてほしい」
著者の語る、自分の心の素直なありようを愛そうというメッセージに、心打たれる一冊です。
(堀井拓馬 小説家)
こどものみんなは、 どんなおとなのひとのなかにも、 こどもがいるって知ってたかな?
おとなたちは、 忙しくって、もうくたくただってふりをして、 なかにいるこどもを かくそうとするんだ。 でも、そんなことはできっこない。
ときどき おとなのなかのこどもたちは、 遊びたくってたまらないから 外に飛び出しちゃうんだよ!
おとなに なるって どんなことなのかを しりたい こどもの みなさんへ、と副題にあります。
裏表紙には、こどもの ままで いるって どんなことなのかを しりたい おとなの みなさんへ、とも。
『The Inner Child』が原題。
要は、大人は内部に子どもを持って生きている、ということ。
子どもが大人を知る際に、これはなかなか新鮮な視点です。
本質は変わらない、ということかも。
だからこそ、共感もできそうです。
なかなか難しいイメージですが、ありのままの自分を大切にし、大事にする視点でもあるような気がします。 (レイラさん 50代・ママ 男の子30歳、男の子28歳)
|